2018.8.20
年齢によって違うの!? 『世代別のデリケートゾーン変化』
デリケートゾーンのかゆみについて自分で調べてみて、お姉ちゃんからデリケートゾーンのかゆみの原因の種類やその予防法について学んだなつみ。
産婦人科で働くかおりの講義は続きます。
なつみがデリケートゾーンのかゆみについて調べたエピソードはこちら
⇒ムレだけじゃない?『デリケートゾーンのかゆみの原因ってなにがあるの?』
なつみ、デリケートゾーンも年齢と一緒に変化していくって知ってる?
えっそうなの?
そうなの。だからデリケートゾーンのケアも年齢に合わせて変えていく必要があるんだよ。
え〜、そんなのたいして変わらないんじゃ…。
肌の状態だって、年齢で変化してくるからメイクの方法も変わってくるでしょ?
あ〜、10代の頃はテカりやすいからマット肌目指してたけど、最近は乾燥ぎみだからツヤ感が大事だもんね。。
そうそう。それと同じ!
年齢と共に変化するデリケートゾーン
顔の肌と同じように、デリケートゾーンの肌も年齢と共に変化していきます。
女性のデリケートゾーンはナプキンやおりものシートなどが必要な状態がずっと続くため、いつでも蒸れやすく、刺激を避けることが難しい傾向があります。
デリケートゾーンのことはあまり公に話す機会も少なく、なかなか人にも相談しにくい場所なので、自分の年齢に合わせた適切なケアができるよう、正しい知識を知っておく必要があります。
10代のデリケートゾーン
多くの女性が初潮を迎える10代。
女性ホルモンの分泌が不安定で生理のリズムも乱れやすく、おりものの量にも変化がおこりがちです。
また、汗や皮脂の分泌も活発なため、湿度や温度が高い傾向があります。
そのため、過剰な皮脂や汗からくる蒸れによって痒みがおこりやすいので、日々のお風呂でデリケートゾーンケア用ソープなどを使用することで、清潔に保つことを心掛けましょう。
20代、30代のデリケートゾーン
妊娠、出産に向けて卵巣機能が最も活発になる20代、30代。
20代半ばから女性ホルモンが急増して、30代の中頃でピークを迎え、おりものの量も最も多くなる年齢です。
仕事や子育てなどでストレスや寝不足、不規則な生活に陥りやすい世代でもあるため、ホルモンバランスも乱れやすくなっています。
そのため、PMSや生理不順に悩まされる人も少なくありません。
おりものも多く、いつも湿っているため蒸れが原因のかゆみに悩みやすい時期でもあるので、VIOゾーンのお手入れはもちろん、デリケートゾーン用のケア用品でこまめに拭くなども含めて清潔な状態を保つ工夫が大切です。
さらに、妊娠、出産の時期にはホルモンバランスの急上昇、急降下に振り回される上におなかの子供を細菌から守るためにさらにおりものが増加します。
また、妊娠後期、産後は尿モレに悩まされる人も多く雑菌の温床になりやすく、産後は睡眠不足に陥りやすくホルモンバランスも乱れているためカンジダなどの常在菌が繁殖しやすい状況が続きます。
清潔に保つように気を配る他、おりものやにおいに異常を感じたら早めに病院を受診することをオススメします。
40代以降のデリケートゾーン
40代以降はこれまで活発だった女性ホルモンが減少しはじめます。閉経や更年期など、女性の体がまた大きく変わる時期にさしかかります。
出産によって尿道まわりの筋肉がゆるんだままになっていると、日常的に尿もれが起こりやすくなり、雑菌が繁殖しやすくなります。
デリケートゾーンは全体的に乾燥しがちで、刺激に弱い状態となります。おりものや粘液が減ることで、膣の自浄作用も弱くなるため、かぶれやかゆみなどが常に起こりやすい状態になります。
また、出産や加齢によって尿道まわりの筋肉がゆるんだままになっていると、日常的に尿もれが起こりやすくなり、雑菌が繁殖しやすくなります。そのため清潔にすることは優先になりますが、デリケートゾーンを守る潤いまで洗浄しないように、低刺激のデリケートゾーン用ケア用品で日常的なケアを怠らないことが重要です。
年齢と共に変化するデリケートゾーンの特徴をしっかり知っておくことで、いざトラブルに直面したときに適切な対処ができるようになります。
自分の年齢とデリケートゾーンについて、普段から意識してケアしていけるといいですね!
【次回】もしかして「すそわきが」かも!?『気になるデリケートゾーンのニオイ』につづく★