2019.6.19
なんとかしたい!『かぶれ対策のデリケートゾーンケア』
すそわきがの原因や治療方法、自宅でできるセルフケアをついて学んだなつみ。
今回は、デリケートゾーンのかぶれやかゆみについてお姉ちゃんに相談するようです。
前回エピソードはこちら
うーん…なんだか少しかゆいなあ…
なつみー、あのさぁ……ってなに変な動きしてんの。
変な動きってひどいなぁ!最近ちょっとデリケートゾーンがかぶれているみたいで…
え、ケアをサボりだしたの?
違うよ、ちゃんとケアはしてるよ!それより何?
あぁ、トイレに見慣れないナプキンあったけど、あれなつみの?
そうだよー、もっと肌触りが良くてパッケージも可愛いのがないかなーって探してて、いつもと違うの買ってみたの。
そっか、私も試したいから1つもらおうかと思ったんだけど…。もしかしたらかぶれの原因、ナプキンを変えたからかもね。
えっ!?
直接デリケートゾーンにあたるものだから、合わなかったりするとかぶれるたり、かゆくなったりすることもあるからね。
そっかー…合うあわないってあるもんね。
そうそう。あと、ムレてると汗とかで肌を刺激しちゃって、それでかぶれることもあるのよ。
んー、ちゃんとこまめに変えてるんだけどなあ。
そっか、それならナプキンを今までのに戻してみたら?それでもかゆかったら原因が他にあるかもしれないし。
そうだね、そうしてみるよ~。
うるおいが足りないときも布やナプキンがこすれる刺激でかゆみがでたりかぶれることもあるから、乾燥のし過ぎにも注意すること。
かぶれたところはちゃんとケアしてあげなさいよ。
はーい!って、具体的に何をしてたらいい?
軽いかゆみやかぶれだったら、原因になっているものは避けて、かぶれのあるところをよくお湯で洗って。
お風呂からあがったあとは市販の薬を塗っておくといいよ。
ふんふん、なるほど…
あと、かゆみがひどかったり、おりものにも異常がでたりするようだったら、感染症の可能性もあるから、一度婦人科に行っておくのが安心ね。
たしか、温泉とかでも感染することもあるんだよね…?
(以前の記事はこちら)
そうよ、あと感染症の中には、免疫力が低下してたりすると、発症したりする人がいるものもあったりするからね。
かゆみが強いときや、かぶれが広範囲になっているときはすぐ病院に行きなさい。
はーい!さすがお姉ちゃん!頼りになる!
かゆみの原因は主に2つ
デリケートゾーンのかゆみの原因としてまず考えられるのは、摩擦やアレルギーなどの強い刺激によるかぶれ、感染症の2つです。
デリケートゾーンの皮膚は、他の場所に比べて薄いため刺激に弱く、
粘膜はバリア機能が弱いため、ウィルスや細菌などが入り込み、感染症を引き起こすこともあります。
今回は、かぶれや感染症が起こる要因についてご紹介します。
デリケートゾーンのかぶれ
かぶれが起こる原因として、摩擦やムレ、アレルギーなどが理由として考えられます。
身に着けているものや使っているものなど原因に心当たりがあれば、接触や使用を避けるようにしてみましょう。
摩擦によるかぶれ
デリケートゾーンは常に下着や生理用品が密着しているため、擦れが刺激になり、かぶれの原因になります。
長い時間摩擦が起きる状態を避け、締め付けの少ない形や摩擦の少ない生地のショーツや、ナプキンは刺激の少ない天然素材のものや、布ナプキンなどを使ってみるのはいかがでしょうか。
また、デリケートゾーンが乾燥していると、動いたり歩いたりするときにこすれる摩擦で、かぶれてしまうこともあります。
乾燥対策についてくわしくはこちら
ムレによるかぶれ
下着などの密着は摩擦だけではなくムレも起こりやすく、かぶれの原因になることがあります。
デリケートゾーンのムレが気になるときは、通気性のよい下着を選んだり、汗をかいたらスプレーやウェットシートなどでケアしましょう。
また、生理中はムレやすく、経血が肌を刺激するため、こまめな交換やケアが大切になります。
アレルギーによるかぶれ
アレルギー体質の方の場合、下着の素材や洗っている洗剤、ソープやケア用品が原因でアレルギーを起こし、かぶれ(接触皮膚炎)になる場合があります。
かぶれが起こる前に変えたものなどで心当たりがあれば、使用を控えてみましょう。
デリケートゾーンの感染症
感染症は、ウィルスや細菌、カビなどが病原体となり引き起こされ、かゆみの原因となります。
かゆみを起こす主な感染症は、膣カンジダ、性器クラミジア、性器ヘルペス、膣トリコナモス、いんきんたむし、毛ジラミ症があります。
感染症によって、性行為だけでなく、温泉などの共用エリアやペットなどが感染経路となることが、可能性が低いながらもわかっています。
また、免疫力の低下やホルモンバランスの変化などで発症する場合もあります。
正しい洗い方で清潔に保ち、ストレスをためすぎないような生活を心がけましょう。
また、かゆみががまんできないとき、性感染症が心配なとき、おりものにも異常がでたりするようなときは、一度婦人科に相談してみましょう。
かきすぎには要注意
気を付けたいのは、かゆくて患部をかきすぎて傷をつけてしまうこと。
そこからまた別の感染症にかかったり、皮膚が傷つくことで乾燥してしまい、よりかぶれが悪化することもあります。
忙しくて病院にすぐいけないときは、市販のデリケートゾーン用の薬でかゆみを抑える方法もあります。
デリケートゾーンのかゆみの原因にはかぶれによるものと感染症によるものがあり、それぞれの対処法を学び、改めてデリケートゾーンケアの大切さを感じたなつみでした。
【次回】ぽっちゃり?やせ型?『体型とデリケートゾーンケア』につづく★