2019.9.18
どうしたらいい?『生理周期とデリケートゾーンケア』
前回、固形石鹸や液体ソープ、泡ソープなどの違いについて学んだなつみ。
今回は生理周期とデリケートゾーンケアの関係について友達のこはると話をするようです。
前回エピソードはこちら
⇒固形石鹸?液体ソープ?泡ソープ?『デリケートゾーン用ボディソープの違いと選び方』
あっ、こはる久しぶり~!
遊ぶの久しぶりだね~。後で聞いてほしいことがあるっていってたけど、どうしたの?
あのね、前のこはるからおりものについて教えてもらったことがあったでしょ?
あれから自分でいろいろ調べてみたんだけど、ちゃんと理解できているか不安だから聞いてもらいたくて…
以前の記事はこちら(私のおりものの量って大丈夫?!『生理中とそれ以外のおりものケア』)
あ~、そんなこともあったね!全然大丈夫だよ~。
ありがとう!こはる先生に聞いてもらえたら安心だよ~。
だから先生ってほどじゃないんだけどね。それじゃあ後で話は聞くとして、とりあえず遊びにいこっか。
そうだね!
生理周期とデリケートゾーン
生理周期がデリケートゾーンへ与える影響は、生理周期の時期によって変化するホルモンバランスによって現れてきます。
今回は生理周期を4つの時期にわけ、それぞれの時期に起こる影響と、ケア方法をご紹介します。
月経期 (生理)
この期間は生理痛だけでなく、経血や生理用品によるムレ、ナプキンのこすれなどによって、デリケートゾーンがかゆくなりやすい時期になります。
また、生理中のニオイが悩みの方もいらっしゃるかと思いますが、このニオイは主に時間経過で雑菌が繁殖した経血による部分が大きいです。
月経期のデリケートゾーンケア
基本的には経血などによるムレやニオイを解消するためには、ナプキンを長時間当てたままにせず、こまめに取り換えることで清潔に保つことが大切です。
ナプキンのこすれなどが原因のかゆみ対策としては、肌に優しい天然素材のものにするなど、自分にあったものを使用しましょう。
雑菌が繁殖しにくい環境を整える意味で、アンダーヘアを短く処理したり、VIO脱毛を行うなどの方法もあります。
また、外出先でニオイ気になる時は、デリケートゾーン用のウェットシートもおすすめです。
タンポンを使用している場合は、ナプキンより経血が空気に触れない分ニオイを抑えられますが、長時間使用していたり、取り出し忘れたまま使用していたりすると、膣内に雑菌が増え、膣炎を引き起こすことがあるので注意が必要です。
排卵前(卵胞期)
この時期はエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が高まり、心も身体も比較的安定した時期になります。
生理後はおりものの分泌量は少なくなりますが、排卵期が近づくにつれおりものの量が次第に増えていきます。
排卵前(卵胞期)のデリケートゾーンケア
この時期はデリケートゾーンのトラブルの少ない時期ではありますが、ケアが必要ないということではありません。
もちろん他の時期もですが、正しい洗い方でしっかりとケアをしてあげることが大切です。
以前の記事はこちら(どうすればいいの?『デリケートゾーンの洗い方』)
排卵期
生理が始まってだいたい2週間あたりで排卵期になります。
この時期がもっともおりものの量が増えるタイミングで、おりものは透明でとろみのある水のような状態になります。
ニオイは比較的強くありませんが、排卵期とその直前はおりものによってかゆくなりやすい時期になります。
排卵期のデリケートゾーンケア
おりものの量が増えることによるかゆみの対策としてはムレを起こさないよう、おりものシートをこまめに取り換え清潔に保つことが大切です。
また、おりものがショーツについたままにしておくと、ムレなどで雑菌が繁殖しやすくなるため、膣炎や膀胱炎の原因にもなることもあるので気をつけましょう。
排卵後(黄体期)
排卵が終わって次の生理までの準備期間が黄体期になります。
おりものの量のピークが過ぎ、次第におりものの量は減少していきます。この時期のおりものはどろっとした白濁した状態で、下着につくのが気になりやすい時期になります。
また、次の月経期が近づくにつれ分泌が増えるプロゲステロン(黄体ホルモン)には、皮脂の分泌を盛んにする働きがあります。
これによって、デリケートゾーンのニオイも強くなってきます。
排卵後のデリケートゾーンケア
黄体期の初めはおりものが下着につくのが気になりやすい時期ですが、下着の汚れ防止におりものシートを使用する場合は、こまめに取り換えムレないようにしましょう。
また、皮脂の分泌が増える生理前のニオイ対策は、基本的には他の時期と同様第一に清潔に保つこと。
他には、皮脂の抑制、ムレの防止のため通気性のよい下着を使用したり、ストッキングや締め付けの強いデニムなどは避けるとよいかしれません。
月経前症候群(PMS)について
PMSは、生理前の約3~10日の間に起こる、心や身体の不調のことで、日本では月経のある女性の約70~80%に何らかの症状があるといわれています。
イライラするなど感情の起伏が激しくなる、集中力が低下するなどといった精神的な影響や、むくみや便秘、肩こりや肌荒れといった身体的な影響まで多岐にわたります。
対処法としては、ストレスをためないようにすること、生活習慣や食生活を改善を行うなどできるだけ心や身体のバランスを保つようにしましょう。
症状がひどい場合は緩和のための治療もありますので、一度婦人科に相談してみましょう。
人によってその生理の影響の大きさは様々ですが、自分の身体のしくみとその影響を知って上手に付き合っていく方法を見つける手助けになると幸いです。
生理周期の時期ごとによる影響とケア方法を学んだなつみ。自分の身体のリズムをしっかりと把握してケアをする大切さを学んだなつみでした。
【次回】なにがポイント?『デリケートゾーンの黒ずみとソープの選び方』につづく★