ホーム   >  知ってる?デリケートゾーンのこと
  • あまり知られていませんが、デリケートゾーンにも、ワキと同じアポクリン汗腺があります。
    また、皮脂腺も多く分布しています。これらの汗や皮脂をきちんと洗わないと、
    においだけでなくトラブルが増える原因となります。
  • デリケートゾーンでは、子宮や腟からの分泌物(おりもの)や、アンモニ
    ア、生理時の経血など、さまざまな分泌物がでており、これらはたんぱく
    質系の汚れです。
    たんぱく質系の汚れは、毎日お風呂に入っている人でも、水だけでは落ち
    にくいので、においの原因になることも。
  • デリケートゾーンは、女性のカラダの中でも一番と言っていいほど、弱く
    敏感な部分です。皮膚と粘膜の間の部分なので、角質が薄く、少しの刺激
    で肌荒れがおこってしまうことも。
    また、肌のコンディションがホルモンバランスの影響を受けやすい場所で
    もあります。
  • 日によって量や色や状態が異なる「おりもの」。気軽にひとに聞けなくて、女性なら誰もが悩んだり、わずらわしく思ったりした経験があると思います。「おりもの」とは、子宮内膜、子宮頸管、腟、バルトリン腺や皮脂腺からの分泌液の集合体のこと。大きく分けて、以下の2つの働きを持っています。
  •  自浄作用
        細菌が腟内に入り込むのを防ぐ働きや、老廃物を外に出す働きがあります。
  •  受精を助ける
        排卵期はおりものの量が増加し、精子がスムーズに子宮内に到達して卵子と受精できるよう
        に手助けをします。
  • 「おりもの」は、年代や月の周期で状態が変化します。カラダからのメッセージをきちんと知ることはとても大切。ぜひ正しい知識を身に着けましょう。
年代別おりものとホルモンの変化
おりものの量 ホルモンの変化
10代 初潮を迎える頃になると少しずつ分泌される 卵胞ホルモンという女性ホルモンの分泌が始まる
20代 多い ホルモンの働きや卵巣機能が充実
妊娠期 多い(体内に細菌を入れないよう胎児を守るため) 妊娠すると黄体ホルモンが働き続け、子宮内膜の状態を維持。腟内が酸性になる
30代 多い 女性としての機能が成熟し、女性ホルモンの分泌が増加
40代 徐々に少なくなる 卵巣機能が徐々に衰え、卵胞ホルモンや黄体ホルモンなどの分泌が低下
閉経期 ほとんどなくなる 閉経後は女性ホルモンも変化しない
月経周期とおりものの状態
おりものの状態 おりものの役割
月経    
卵胞期 前半はもっとも量がすくない時期で、サラサラと粘り気のない状態  
排卵期 水っぽい状態で量が多い 精子がスムーズに子宮内に到達し、卵子と受精するよう手助けする
黄体期 ドロっとして粘性のある白濁した状態に。量は少なくなる 老廃物の排出を助けたり、細菌が子宮や腟内に入らないようにして、受精卵の着床をサポート
月経前 再び量が増えて月経へと向かう  

おりものは、とても個人差が大きいものです。上記の表はあくまで一般的な目安です。日常的に観察し、自分が健康な時のおりものの状態を知っておいて、健康のバロメーターとすることも大切です。そこからはずれた場合や気にかかることがあれば、早めに医師の診断を受けるなどしましょう。