2018.10.24
自分の脇のニオイが気になったら『ワキの汗腺、ワキガのことをもっと知ろう』
自分のデリケートゾーンをよく知り日々ケアをすることが自分の自信につながることを実感したなつみ。
デリケートゾーンだけでなく、自分のカラダの悩みについて考えてみるためエステティシャンのれいこと会う約束をしました。
前回のエピソードはこちら
⇒デリケートゾーン、悩みすぎは要注意!『自信をつけてあこがれ女子に』
あっなつみー。きたきた。
おまたせー!
なになに?聞きたいことって。
あのね、最近デリケートゾーンのケアを頑張ってみてるんだけどね、デリケートゾーン以外にもカラダのなかでケアできる場所ってあったりするのかなと思って。
えー自分の悩みに合わせてケアしていけばいいんじゃない?
それがね〜私、なかなか自分ではケアが必要なところに気がつきづらいんだよね。
気になる悩みがないならそれはそれで、うらやましい気もするけど。
ちがうの!デリケートゾーンも『言われてみれば…』って感じだったし、それできちんとケアするようにしたら過ごしやすくなったからね、私が気がついてない何かがあったりしないかなー、と思って!
れいこは私のカラダを知ってるからさー。
変な言い方しないでよ〜、エステで全身見てるってだけでしょ〜。
そうだけど…何か気にした方がいいってことない?
うーん、なつみがってわけじゃないけど、ワキのニオイを気にする方は多いかもなあ。
ワキ!ワキのニオイは消臭剤でケアするだけでいいんじゃないの?
なかには、消臭剤でカバーしきれない方もいらっしゃるからね〜。
ワキガの原因とは
ワキから汗が出るのは自然なことですが、なかには特有のくさいニオイになってしまう「ワキガ」の人もいます。
汗を出す汗腺には2種類があります。ひとつはエクリン腺、もうひとつがワキガの原因になるアポクリン腺です。
アポクリン腺から出る汗には、脂質、たんぱく質、糖質、アンモニアなどの成分が含まれています。その汗自体は無臭ですが、そういったさまざまな成分を含んだ汗が皮膚表面の常在菌と混ざり合うことで、ワキガ特有のニオイを放つことになります。
さらに、皮脂と混ざるとさらに強いニオイになり、エクリン腺から出る汗と共に蒸発することで周囲の人が感じるほどの強いニオイになります。
ワキガとは、アポクリン腺の数が多く、アポクリン腺から発する汗の量が多い体質の方に起こる症状のことをいいます。
ワキガではない人は、ワキガにはならない!
アポクリン腺の数は持って生まれたもののため、生活習慣によって減ったり増えたりするものではありません。
また、その数は遺伝によるものが多いため、家族にワキガ体質の方がいる場合は、ワキガである可能性が高いともいえるでしょう。
思春期にワキガに気づく人が多い
第二次性徴期にはホルモンバランスが変わってきます。
ホルモンバランスの変化はアポクリン腺を刺激するため、汗の量が増えることがあります。それによって雑菌が繁殖しやすくなり、ニオイが強くなる場合があるようです。
ワキのニオイがきつくなる生活習慣
ワキガは、アポクリン腺を刺激され活性化するとニオイが強くなる傾向があります。
脂質の高いものや肉などの動物性タンパク質中心でお酒が多い生活は、アポクリン腺を刺激することになります。緑黄色野菜や、大豆製品、海藻などをバランスよくとり、油を控えた食事にすることが大切です。
また、ストレスもアポクリン腺を刺激する傾向があります。
さらに、普段運動する機会が少なく汗をかく習慣がないと、汗をかいたときに体内の老廃物がまとめて分泌されるため、ニオイが強くなってしまうことにつながります。
日常的に運動やお風呂で汗をかくようにすることで、菌の繁殖を予防できます。
ワキガの予防とケアの方法
ワキガ自体はアポクリン腺の数に影響されるものであり、病気ではありません。
生活習慣を見直し、清潔を保つことで、ある程度の臭いを抑えることもできます。例えば、通気性のよい衣類を身につけたり、下着や汗パッドを使用することで菌の繁殖が防げることがあります。
また、アポクリン汗腺は脇毛の根元に存在していることから、ワキ毛があると汗や皮脂などの分泌物がくっつきやすく、細菌を育てやすくなってしまいます。そのため、ワキの毛を剃ったり脱毛することも効果のある予防方法といえるでしょう。
制汗剤などは、一時的にはニオイを防ぐ効果が見込めますが、頻度を高く使いすぎると、無理に脇汗を止め続け肌に負担をかけることにもなるので注意が必要です。
同じように、ニオイが気になるからと、脇を石鹸などで洗いすぎるのも、肌のバリア機能をこわしてしまうことがあり、逆効果になることがあります。肌にはやさしくケアすることを心がけましょう。
自分の脇のニオイが気になったときも、あまり深刻にはならないことが重要です。本当に自分の脇のニオイがひどいのかを一度落ち着いて考え、それでも気になるようならお医者さんに相談をしましょう。
まずは自分の脇のことをよく知り、肌に負担をかけない自然なケアをしていきたいですね。
【次回】カミソリ?除毛クリーム?『肌にやさしいデリケートゾーンのセルフ除毛』につづく★