年齢とともに顔の肌が変化するように、デリケートゾーンの肌も変化します。
それには、女性のカラダの変化と密接に関わる「女性ホルモン(エストロゲン)」が大きく影響します。
更に、女性の「デリケートゾーン」は、生涯を通じてナプキンやおりものシート、尿ケア製品などで包まれていることが多く、常に「ムレ」やすく、刺激を受けやすい環境下にあります。
目次
20代・30代の女性ホルモンとデリケートゾーンの関係
20代・30代は卵巣機能がもっとも活発で、女性ホルモンは20代半ば頃から急増し、30代半ばでピークになります。妊娠・出産に必要なカラダの環境が整う大切な時期なので、おりもの量も最も多くなります。
また、20・30代は、ストレスや不規則な生活習慣で、 ホルモンバランスが乱れることも多いため生理不順だけでなく、肌荒れ、PMS、生理痛などの症状が強く出る人もいます。
35歳前後になると、女性ホルモンが減少していくため、膣の粘膜が薄くなって粘液の分泌も減少し、どんどん乾いていきます。
膣の乾燥による違和感は不快ですし、膣の変化は、頭痛や肩こり、腰痛、便秘といったさまざまな体調不良までを誘発してしまう可能性もあります。膣にも毛細血管が多く通っているので、血流が鈍ると冷えて代謝が低下します。
そしてリンパ系の滞りもあると、汗や体液など体から出る分泌物のニオイも変わります。
デリケートゾーンのニオイの変化を感じたら、滞りのサインなのです。
早いうちからデリケートゾーンをケアすることで、自らうるおい、代謝できる膣に整えてあげることが大切です。
20代・30代のおすすめデリケートゾーンケア
1. 弱酸性の専用ソープで清潔にする
デリケートゾーンには乳酸菌などの良性の細菌が存在し、バリアとなって雑菌の繁殖を防いでいます。それらの細菌を洗い流してしまうと、炎症やニオイなどのトラブルのリスクになりますので、洗浄時は弱酸性の専用ソープを使用しましょう。
刺激を防ぐためによく泡立て、こすらず素手でなで洗いを。また、繊細な膣には自浄作用があるので、お湯で流す程度でOKです。
2.保湿する
膣の中からうるおうようにするために、清潔な外陰部にオイルをたっぷりしみ込ませたコットンを“湿布”をするような感覚で当てます。細胞が柔軟になり、血流が促されて老廃物の排出力も上がります。
3.骨盤底筋を鍛える
骨盤の一番下で子宮や膀胱、小腸、大腸などを支えている骨盤底筋。「ここを鍛えることで、膣の柔軟性や伸縮性がアップします。
40代以降のデリケートゾーンケアについて
先ほども触れましたが、女性ホルモンが減少してくると、デリケートゾーンが乾燥したり、膣壁が薄くなったりするという影響があります。
その結果として、自浄作用が落ちてきて、かゆみや炎症を引き起こす原因にもなる場合があります。
ケア自体は、20代30代と大きく変わりませんが、乾燥が強い場合は保湿を丁寧に行うなど、トラブルに応じたケアも行っていきましょう。
これからも健康的に過ごしていくためにも、20代・30代からのケアが大切です。特別なことをやるというよりも、きちんと習慣づけて、定期的に行っていくように気を遣いましょう。