2024.04.17
ケア方法
お悩み
春からはじめる『フェムケア』。フェムケアって、そもそも何?

新しい生活が始まる春。
喜びにあふれた希望を感じる季節でもあります。
一方で環境や場面が変わることが多く、不安な気持ちを感じてしまうことも。
女性のからだは、ささいな気温の変化でも揺らぎがちです。
ここ近年、常識になりつつある『フェムケア』。
改めて、『フェムケア』について考えることで、自分のからだを見つめ直すことにつながります。

フェムケアとは

フェムケアとは、英語の『Feminine(女性の)』と『Care(ケア)』を組み合わせた用語のことをいいます。
女性特有の健康課題を解決できるよう、さまざまなサービスが開発され、製品が提供されています。
元々は、月経や更年期に関連するような女性のデリケートゾーンのケアにかかわることを指していました。
最近では、広い意味で女性のQOL(Quality of Life)を向上させる意味でもとらえられています。
デリケートゾーンに関連したアイテムでケアをするだけでなく、広い意味で女性の体のケアをする流れが主流となりつつあります。

・体の内側からサプリメントなどでのインナーケア
・身体をあたため体の巡りをよくする温活
・生理や排卵日など女性特有のリズムをアプリで管理
・デリケートゾーンに関連したケア商品
・月経給水ショーツや月経カップなどの活用

サプリメントやテクノロジーなどを活用し、通常のデリケートゾーンのケアに加えることで、より自分の体を見つめ直すことにつながります。

また、環境意識が高くなってきた社会の中で、月経給水ショーツや月経カップなどの活用を推奨する流れも出てきました。

フェムケアに関わる製品を活用し、自分のからだと上手く向き合って、生活を向上させましょう。

フェムケアが浸透した3つの理由

女性が仕事や子育て等の日常生活を送るうえで、多くの悩みと向き合わなければいけません。
生理やPMSだけでなく、ささいなストレスやリズムの変化からくる腸内環境の不調(便秘など)や、女性ホルモンの影響で睡眠不足、睡眠の質の低下など抱える問題は多岐に渡って存在します。

仕事や子育てでまとまった時間が取りづらい環境では、しっかり休養する時間がないまま日常生活を送らなければなりません。

通常の生活を滞りなく過ごすため、フェムケアを取り入れる動きがみられるようになってきたのです。

メディアによる認知拡大

SNSやメディアによって、多くの著名人がフェムケアの重要性をつたえています。

治療をカミングアウトする有名人によって、女性特有の病気について考えさせられる機会も多くなりました。
病気だけでなく、女性特有のリズムからくる不調やデリケートゾーン周辺の悩みも取り上げられるようになってきました。

・おりものの状態やにおいの変化
・ムレやかゆみなどデリケートゾーン周辺のトラブル

特にデリケートゾーン周辺は、ささいな不調によって変化しやすく、かゆみなどのトラブルが発生しやすくなります。

普段からフェムケアを意識して、デリケートゾーンのケアをすることで、ささいな状態の変化に気がつくことが増えるのです。

例えばこんな方法で簡単に取り入れることができます。

■デリケートゾーンのためにつくられたソープでケアする
■入浴後はローションなどでしっかりと保湿する
■外出先でニオイやムレが気になったときは、ワイプでふき取る

そういったときに、お勧めのケアアイテムもたくさん出ています。

デリケートゾーン用ソープ

デリケートゾーンには、皮脂腺が多くたんぱく質系の汚れも溜まりがち。
におい※やムレ、かゆみなどのトラブルが増えることもあります。
デリケートゾーン用のソープは、肌や膣内環境と同じ弱酸性。
デリケートゾーンのうるおいもキープしながら、さっぱりと清潔な状態に保つことで、
トラブルを回避しやすい肌環境が正常に保たれます。

※ニオイの元となる汚れの除去

デリケートゾーン用ローション

ケアを怠っていると、乾燥によって不快感が生じたり、くすみがちなデリケートゾーン。
洗浄しただけでは潤いをキープしづらいため、ローションやジェルなどで保湿することがおすすめです。

デリケートゾーン用ワイプ

生理中の不快感やおりもののニオイなどが気になるとき、日中や外出先でも気軽に使用できるのがデリケートゾーン用のウェットシートです。

ソープで洗いあげたようなさっぱり感で、いつでもフレッシュで快適に過ごすことができます。

まずは手軽に、出来るところから取り組んでみましょう。

環境観点での意識の高まり

フェムケア市場の成長にともない、SDGsの社会観点から日本でも多くのフェムケアを取り入れる社会になってきました。
環境意識の高い女性の間では、使い捨ての生理用ナプキンやタンポンだけではなく、繰り返し使用できる吸水ショーツや月経カップなどを日常で取り入れることも増えてきました。

吸水ショーツ

吸水ショーツとは、経血を吸収する機能がついたナプキン一体型のショーツのこと。
経血の量が多い日でも安心して使える商品もあります。

月経カップ

月経カップとは、膣内で経血をキャッチするカップのこと。
シリコン製のものが多いです。
経血の量が一目でわかるため、自分の健康状態を把握しやすいのが特徴です。

他にも布ナプキンなど環境に配慮したアイテムが多くあります。
自分のライフスタイルにあったものでフェムケア製品を取りいれてみましょう。

女性の社会参画ムーブメント

働く女性が増えてきた現代、女性特有の健康課題は日常生活に支障をきたしています。
女性ならではの体調不良とうまく付き合っていかなければなりません。
たとえば生理による下腹部痛や不快感を悪化させがちな『冷え』のお悩み。
それを改善するには、外側と内側の両方から身体をあたためることが重要です。

内側から温活

食べ物には身体をあたためるものと冷やすものがあります。
生理前など、体調に不安があるときは、なるべく身体をあたためる食べ物を選びます。

・根菜類(ニンジン・レンコン)
・しょうがやニンニク、唐辛子
・キムチや味噌などの発酵食品 など

寝起きに白湯を飲むのも効果的です。

その他に、漢方専門医に相談して、自身の身体に合った漢方を処方してもらうこともおすすめします。

外側から温活

適度な運動やマッサージ、半身浴などは身体をあたためます。
またお腹や膣周りをあたためることも冷え防止効果があります。

・ウォーキングやヨガなどの全身運動
・半身浴
・腹巻や二重靴下、温座パッド など

冷えの状態が深刻な場合、半身浴の時に身体をあたためる効果が高い入浴剤を用います。
身体をあたためるツボを刺激するお灸や膣周りをあたためる温座パッドなどを使用することもおすすめです。

温活を通してフェムケアをすることで、巡りの良い身体にメンテナンスしていきます。

まとめ

社会人や大学など、始まりの季節である春。
この機会に『フェムケア』を生活に取り入れてみませんか?
自己メンテナンスを通して自分の体を客観的に見つめることで、常に良い状態の自分で過ごすことが出来ます。
新しい生活に不安がある方もフェムケアをとおして、自分に自信がつき、ハッピーな生活がおとずれますように!